5月になり、少し汗ばむ日も多くなりました。
お花が美しいこの季節、
着物でお出かけされる機会も
多いのではないでしょうか。
むかしは、5月の末まで袷を着ていましたが、
今では、温暖化に伴い、
5月は単衣を着るのがほぼ一般的となっています。
この季節、薄物のコートを羽織るべきか
どうしようかと悩みますよね。
裏地の付いていない、
紋紗などの生地の薄物のコートを
お持ちの方は多いと思います。
一年中着れるコートとして、
お作りになられたと思います。
一年中とは言っても、汗ばむほど暑い日に、
わざわざコートを着る必要はないと思います。
最近は、真夏でも、建物の中や乗り物の中は、
クーラーが効いていて、寒い事が多いので、
薄物のコートを持っていて、
気温に合わせて脱ぎ着の
調節をすると良いと思います。
特に、乗り物に乗る時は、帯を守るために、
コートを着ておくと良いですね( ^ω^ )
また、帯のお太鼓を剥き出しにするのを
避ける地域もあるようで、
帯隠しとして、コートを羽織ることもあるようです。
ただ、必ず着なければならない
と言う決まりは無いので、
そこは臨機応変に対応してくださいね。
また、コートの丈ですが、
今は膝より下のものが一般的となっています。
昭和の中頃に作られたものは、
膝上の物がほとんどでしたが、
今は大正時代と同じように、
ロング丈で作られています。
着物は長くしたり、短くしたり、
お直しが出来ることが多いのですが、
羽織やコートは、生地を切ってしまってあるので、
残念ながら、丈を伸ばす事は出来ません。
丈の短い羽織りやコートは、
名古屋帯などにリメイクしてみると、良いかと思います♪
羽織とコートはどのように使い分ければ
良いかと思っておられる方も多いかと思います。
まず、羽織は、建物の中に入っても脱ぐ必要は無いのですが、
コートは脱がなければなりません。
羽織は洋服で言うところのカーディガンのようなものですね。
羽織は、カジュアルな着物の上にしか着れません。
羽織を留袖や、紋の付いた着物や、
フォーマルな訪問着の上に羽織るのはNGです。
コートはフォーマルでも、
カジュアルでもどちらでも着れます。
冠婚葬祭にも、もちろん着れますので、
寒い時の防寒には、
裏地の付いたコートを一枚は準備しておくと良いですね。
羽織は紬や小紋などのしゃれ物に合わせて使います。
コートのように前を打ち合わせ無いので、
中に着ている着物や帯が見えますので、
そのコーディネートを楽しむことができます。
寒いから着るというだけのものでは無く、
コーディネートを楽しむというのは、
なんともおしゃれなアイテムですね。
お袖の無いベストのような
陣羽織と言うものもあります。
夏の暑い日に紋紗の透けた素材の陣羽織を
颯爽と羽織って歩く姿も、かっこいいですね( ^ω^ )
皆様もぜひ、
コートや羽織を楽しく活用してお召し下さいませ★
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